賞味期限の見直しで食品ロスが削減。

2014年6月28日

こんにちは、横浜市一般廃棄物許可業協同組合Blog担当のshです。廃棄物で一般廃棄物の事業系可燃ごみといえば、飲食店などの残った残さですがそのほかにも賞味期限切れ(食品ロス)もかなり廃棄されていると思われます。廃棄物業者の方は食品残さリサイクルに積極的に取り組んでいる業者もおりますがそれだけでは追いつかないようです。今日はこの内容の記事を見つけましたので記載します。

 

食品が食べる前に廃棄される量は、世界では毎年総生産の30%以上に相当する13億トンの食料が破棄されている。日本においても、その量は年間約1700万トン。このうち「食品ロス」と呼ばれ、まだ食べることが可能でも廃棄される量は、500から800万トンあるという。そして半分にあたる300~400万トンは事業系とされている。そこで捨てる量を、無駄を減らせと、昨年から農林水産省と食品業界では、食品ロス削減に向けての取り組みが動き出した。

皮切りは、未開封で表示された保存方法に従えばおいしく食べられる「賞味期限」に関する見直しだ。

現在の日本の商習慣では、賞味期限までの3分の2の期間を残して、3分の1となった商品は出荷されずに廃棄処分となることが多い。そこで農林水産省、食品製造、卸売り、小売りの企業などで構成される「食品ロス削減のための商習慣検討ワーキングチーム」が昨年8月から今年1月まで、飲料と菓子商品を対象に賞味期限を緩和して2分の1以上にした実証実験を行った。その結果、事業系の食品ロス全体の約1から1.4%となる飲料約4万トン、菓子約1200トンの合計4万トンを超える量が削減された。金額に換算すると飲料では71億円、菓子では16億円の計87億円に相当する。同実証実験は半年間で一部の商品に限られたが、効果はかなりのものがあった。今後、対象となる商品の拡大、ひいては新たなる商習慣の確立へと期待も大きい。

一方、連携による効率化で地球環境の悪化防止を協議する「サスティナビリティプロジェクト(製造ほか全18社で構成)」では、賞味期限の表示方法を従来の「年月日」から「年月」に変更する動きが進んでいる。2013年5月からは「森の水だより(日本コカ・コーラ)」や「アサヒ おいしい水(アサヒ飲料)」ほか、2リットルペットボトル入り国産ミネラルウォーターが、さらに今年6月からは「ファイア(キリンビバレッジ)」「ボス(サントリー食品インターナショナル)」など缶コーヒーなども加わった。同変更で、製造、配送、販売の過程にある非効率な面が軽減され、食品ロス削減には効果が期待できるという。

また「一般社団法人 日本即席食品工業協会」でも、即席麺の主要11社の技術力をベースに協議を重ね「賞味期限のガイドライン」を改正。今年4月製造分より、カップ麺ではこれまでの5カ月が6カ月に、また袋麺は6カ月を8カ月へ、それぞれ1~2カ月、賞味期限が延長されている。

食品ロスの削減を目指して、作る側の努力が始まった。では食べる側、食品ロスのもう半分の原因である消費者はどうか。あらためて現状の食生活を考える必要があるかもしれない

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